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【Palworld】【訴訟】任天堂・ポケモン より特許権侵害で提起される

任天堂株式会社・株式会社ポケモンが、「株式会社ポケットペア」を提起したことが明らかになりました。

この訴訟は、ポケットペアが開発・販売をしている「Palworld / パルワールド」が複数の特許権を侵害しているとして、侵害行為の差止及び損害賠償を求めるものと説明されています。

「Palworld 」はオープンワールド・サバイバルゲームであり、発売から5日半で800万本以上を売り上げ、Steamの同時接続者数が歴代2位の200万人超えを記録しています。
パルワールドのキャラはポケモンに酷似していると発売当初から話題になっており、任天堂が何らかの対応をとるのではないかと噂になっていました。

今回の訴訟で着目するべきなのは、「著作権の侵害」ではなく、「特許権を侵害」であるということです。任天堂がポケットペアを提起したとだけ聞くと、ほとんどの人はポケモンのデザイン(著作権等)を侵害していると考えてしまうのではないでしょうか。

なぜ、任天堂は特許権侵害を理由に訴訟したのでしょうか。
あくまで筆者の意見ですが、著作権の侵害を証明するのは難しいと判断したからではないかと思っています。現在、ゲーム市場は拡大の一途をたどっており、類似したデザインなどが出てしまうのは避けられない事態になってしまっています。そのため、著作権の侵害を証明するのは極めて困難になっているのです。

その点、任天堂はゲームの特許を数多く持っています。任天堂の特許を侵害せずにゲームを作るのは不可能と言われているほどです。しかし、ゲーム業界の発展のために普段は黙認している状況となっているのです。そのため、勝てるか分からない著作権の侵害より、明らかな侵害がある特許権で提起したのではないでしょうか。

任天堂は声明文の最後に「任天堂は長年の努力により築き上げた知的財産を保護するため、ブランドを含む知的財産の侵害行為に対して、今後も継続して必要な措置を講じていくとしている。」とコメントしています。

今回の訴訟は任天堂やパルワールド、その他関連企業の株価にも影響を及ぼしそうです。